株式会社チエノワ

11/30(金)宝生流企画公演「夜能」をチエノワ社員で体験して参りました。
ご招待くださったのは、宝生流 第二十世宗家 宝生和英さんです。
ありがとうございます!!
※宝生さんには、、1年半前にチエノワにて取材させて頂き、雑誌「一燈照隅」にて掲載いたしました。

大衆化が進み、メディアにも頻繁に出演する”歌舞伎“に対して、
“能”は一般的に敷居が高く、伝統芸能という高尚さと古語で行われる舞台のわかりにくさに敬遠する人も多く
わたくしたちの世代においても、『歌舞伎は連れて行ってもらったことはあるものの、能に足を運んだことはないなぁ』という声が大半。


夜能の様子①

取材の際に、
「わからなくてもいいんです。能は自分と向き合う時間を提供する芸術なんです。」
「若い人の舞台から入ると入りやすいと思います。これには理由があります。若いので体力的に余裕があり、正確なんです。見慣れた人には物足りなさがあると思いますが、一番本質的なところを観るには、一番色が付いていない舞台を観るのがわかりやすいと思います。」
という宝生さんのメッセージを頂戴いたしました。

実際に体験してみると、
・事前に解説があることで、言葉がわからなくても情景がイメージできたこと
・迫力がある九尾の舞、足音の強弱、音色に心が洗われたような感覚になれたこと
・参加したメンバーも、「伝統芸能=敷居が高いものではなく、まずは一歩踏み出すことで新たな感覚・感動を得られる感じがしたので、また参加したい!」と口をそろえていたこと

他者の感情に没入する芸術ではなく、自分の内面と向き合う芸術。

非日常体験である“伝統芸能(能)”に触れながら、
言葉がわからなくとも、感情全体の雰囲気を通してそれぞれが心に感じたものを通して、
自らと向き合っていくことは本当に尊い、ということを実感しました。


夜能の様子②

夜能の様子③

皆さまも機会がありましたら、是非、体験してみてください。